騒音対策を考える

あなただけではありません

外の音がうるさくて、電話の話し声が聞き取りにくい。人と話していても車の音で会話が遮られた。電車の音でなかなか寝つくことができない。都会にお住まいの方なら一度は悩んだ経験がありませんか? あなただけではありません。たくさんの人が日夜頭を痛めている問題です。

こうした問題が多い中、最近のマンションを例にあげますと、外壁の防音性能においてはすばらしいものがあります。耐震や耐火のために厚みもあるので、外壁の遮音効果というものは目を見張るものがあるはずです。ところが、実際に住んでいる方で音に悩ませられている人の多いこと……。

最初に考えなければいけないこと

それは、気密の確保です。音は空気の振動です。空気が通れる隙間があれば音は簡単に通り抜けることが出来ます。ですから、防音対策を考えるとき、一番最初に気を付けるのは隙間をできるだけ作らないことです。隙間だらけでは防音は効かないという事です。

音を遮断に適した材料とは

気密を確保する為には、何かで遮る必要があります。遮蔽物は隙間(空気を通さない)がなく、音=空気の波があたっても振動しない物がよいです。なぜなら、遮蔽物が揺れれば、室内側の空気が揺れる=音がするからです。一般的に、音の遮蔽物は重ければ重いほど性能が高く、遮蔽個所は小さいほど、そして音は高い音(高い音域)ほど落としやすい事が知られています。

重いもの=質量が重いほど防音性のは高くなるという事は、遮蔽物が軽い質量の材料ならば、厚みを厚くしてあげれば補えることになるのですが、厚みがいるという事は、防音工事ではお部屋がその分狭くなるということです。