騒音対策は計算することができる

騒音の悩みは突然やってくる

音は、形がないので見ることも触ることもできません。そして音の悩みはお引っ越しのタイミングなど環境が変わった場合や、強い心理的ストレスによる事がほとんどで、突発的に起こります。しかもとても多くの人が苦しむことなく他人事です。それゆえに情報は少ない。専門性が高いものです。

騒音計ができること

騒音の状況を伝え時に多くの方が「騒音計」を連想するようです。現に「○○デシベルの騒音」とご相談を頂くこともよくあるのですが、騒音計でわかるのはじつは「音量」だけです。

ご相談者が感じる音量とご家族が感じる音量、そして私が感じる音量は感じ方が違います。ですから騒音計の数値だけでは、騒音を把握することができず、それが故に私から改善策もを伝えすることもできないのです。それよりもどのようにお困りなのかをお話しいただいた方が、改善への早道になります。そして、私からは、伺わせて調べさせていただくことをお願いします。

防音対策は設計することができます

日常生活においては「高い音」「低い音」と表現していますが、これは周波数のことです。高い音とは、周波数の数字が大きい事であり、低音とはその逆です。音楽で使う音符も周波数に置き換えることができます。

音は必ず鳴りやみます。例えば寝室の前を通り抜ける車の音が問題なら、この車の音は数秒後には聞こえなくなります。つまり音は、周波数・音量(量の大小)・時間の3つが決めていることになります。

この3つはいずれも数字で表すことができます。数字にすれば評価もできるし、防音を計算することができます。つまり、防音工事はきちんと設計(計画)できますし、工事の効果も計算ができます。

時間が大切な要素なのは、騒音は一つの音でなくいくつもの周波数の塊であり、周波数ごとに鳴りやむまでの時間が変わるからです。そして、時間を軸に考えると、時間ごとに出ている周波数と各周波数の音量が変わるからです。これらの違いが塊となって音は作られているからです。