電車の音で寝付けない方へ

駅に近いことはマンション選びの大きなポイント。でも電車の音で寝付けない。起こされてしまうのではないかと心配。そんなお部屋でも1日で静かなお部屋に変えることが出来ます。

電車の音といっても様々

電車の音のご相談といっても色々あります。例えば路線(例えば中央線と西武線)によっても特徴があり聞こえる音は違います。建物によっても当然変わってきます。高層階のマンションになれば、コンクリート壁もの厚みも厚く、地上から100mにもなるので、地上の音は上がってこれないと思う人も多いようですが、確かに電車以外の音は上がってきませんが、固く乾いた電車の音だけが、耳に届き、大きく感じてしまうものです。

乾いたような音がどこからともなく聞こえてきます。

階層が変われば音も変わる

駅前に立地するマンションの5階では、駅のホームのアナウンスが聞こえる事や、電車の音は素直にお部屋の中に入ってきますが、同じ建物の15階ではアナウンスはほんとど聞こえず、電車の音は5階とは違って、高く固い音に聞こえます。

駅のアナウンスや発車チャイムは、気になるもの。なぜなら注意を促すものだから。

最もやかましい電車の騒音とは

電車の音の中で最も大きな音量をしめすのは河川橋を走り抜けるときの轟音で、川の上と河川敷には建物がないため、反射して遠くまで届きます。(地図で測ると300m以上離れているのに施工した事例もいくつかあります。)

河川敷や幹線道路に面した立地ですと、音が川面に反射して音が遠くまで届きます。

意外な盲点なのが、密集地域の「ビルの裏」

また密集地帯ですと、マンションとマンションの間を巧みにすり抜け、すり抜けた音は複雑に反射を繰り返し、窓から線路は見えず、距離もとれているのに大きな音量で聞こえる事例も多いです。

線路は全く見えませんが正面側から電車の音が、、、。

お部屋に合った対策が必要

仮に同じ電車であっても、そして同じマンションのお隣お部屋(例えば301号室と302号室)であっても、測定器で測ると同じ値なのに同じ音に聴こえません。同じつくりなのに違う理由は、人にあります。人が違えば、インテリアも違いますし、その配置も異なり、お部屋の様子が大きく変わります。

同じ寝室などありません

このことによって音の反射や音の吸収が変わるからです。このようなことは、建築時やお引越し前には盛り込めません。個別に調査して、個別に対策を検討する必要があります。落とさなければいけない音域は個別に異なるのです。

音域を特定する理由は、どの音域も均一に防音できる防音材はないからです。特にガラスは、その種類によっても、同じ種類であっても厚さが違うだけで得意な音域と苦手な音域が変わってしまいます。音分析、人の耳の仕組みと、人の感性。この3つの側面から、どの音域を落とせば静かと感じるのかを見極め、最適なガラスを選び出す必要があります。

窓のほぼ直下に電車
そんなお部屋もスタジオ並みの静けさに

事例:窓から見えるのは駅ホームと6本の線路

駅まで1分という好立地

駅前の新築マンションの3階にお住いの武田さんからご相談をいただいたのは、お引越し間もなくでした。お話を聞くと、歩いて5分離れたモデルルームで内装や設備は確認したものの、実際のお部屋にはお引越しをするまで一度も入ったことがなかったそうです。

建物と線路との間は5m幅の道路があるだけ。お部屋の窓から線路までは10mもありません。武田さんも流石に電車の音が気になるのではないかと心配しましたが、販売員から防音設備の説明を受け、大丈夫であろうと思ったそうです。購入の主な動機は駅まで1分という立地。人気が高く抽選だったそうです。この当選したという想いもあって、武田さんは諦めきれないのでした。

最新の防音設備でも眠れない。

私がお部屋に入ってみると設計者は確かにかなりの配慮をしていることは、すぐにわかりました。最新の高防音窓を使い、なおかつ換気も壁はなく天井タイプでなおかつ防音仕様になっています。

ただ、防音が不足なのは明らかでした。窓を閉まっていても発車チャイムもアナウンスも聞こえます。けたたましいラッシュの時間だと、これはもう我慢が出来ないのは明らかで、寝室なんてとんでもないと思いました。眠れないのは当たり前です。武田さんの「眠れるようにできるでしょうか?」とい問いに、さすがに私も「とにかく分析させてください。」とお返事するのが精一杯でした。

近年、線路際の戸建のご相談も増えています。

私からのご提案

分析に基づく効果計算に基づき、内窓でアナウンスの音や発車ベルの音は消せることはわかりましたが、最も手前の線路を通過する電車に対しては、音量は5割程度のしかできないが、最もやかましい音域を落とすのではなく、わざとずらした音域を落としたほうが、残る音が潰れてなおかつ柔らかくなり、その結果静かに感じる寝室にできることが分かりました。また今ある防音カーテンの吊り方を工夫し、ベッドと家具の配置を変え、インテリアグッズを増やすことで、計測をすれば音量は変わらないけれど、さらに静かに聞こえる音に変えることが分かりました。

内窓を設置することは納得できても、インテリアや工夫などで音が変わることを上手く伝えることが出来ない私は、武田さんに、内窓をだけを設置して一度確認してもらい。次に私が思うようにお部屋を整え、もし変わりがなければ、元の内窓設置の状態に戻すことを提案しました。

その結果は

全て整えて、お部屋に入っていただくと武田さんはその違いに驚いて「内窓だけよりも明らかに静かになってる。内窓を設置しても、片方の耳から入った音が頭の中を通り抜けてもう一方の耳から抜けていく感じがしたけどそれがない。遠くで弱弱しく鳴っているような感じの音になっている。」と感想を述べてくれました。続いて私にとって一番の嬉しい「これなら寝れるわ。」との言葉を聞いて、ようやく私は安心しできたのでした。
テレビ東京ワールドビジネスサテライトで、静けさを売る人と紹介してもらいました。

動画でご確認を

下の動画が武田さんの寝室の事例になります。武田さんの希望により、モザイク加工がしてあります。画面内下部に注視していただければ電車が通過したことはお分かりいただけます。再生時間は55秒です。窓解放・防音サッシ・内窓+音響調整の3つの状態が確認できます。

静かなお部屋に変えるためには

静かなお部屋に変えるには、お部屋の響きを制御することが大事です。その多くは音響理論にも合致する経験による知恵や調整技術が必要です。まずは最低条件として、適切な内窓でしっかり音量を落として、お部屋の音響を整えれば壁を工事するような大きな防音工事は要りません。(その必要があれば工事と同等の効果を得られる工夫も方法もあります)

生活の音の問題に取り組んでいる人はいないことに気づいた2000年からずっと私はこうやって音で悩んでいる人、音で寝付けない人のお部屋を眠れるお部屋に変えてきました。

お願い:
一刻でも早く解決方法を提出したいと思いますが、確かな効果を出すことが何よりも大事と考えます。現場分析と工事設計・お見積には、数日のお時間をいただきます。