防音内窓の選択

窓選び

気密性能や防音性能をもとにまずは隙間のない=気密の高いフレーム(サッシ)を選択します。
私どもがご提供している内窓は防音内窓は大手メーカーのものをベースにしています。

プラスト プラマードU mado2 (2) ぷらメークE

内窓にはめるガラスと、現状の窓ガラスとの組合せでお部屋の音環境は大きく変わります。これは、ガラスには得意不得意な周波数(音階・音域・音程ともいいます)が個々に違うからです。特にコインシデンス効果と呼ばれる著しく防音性能が落ち込む周波数を踏まえないと、欲しい防音効果を得ることができません。
内窓にはめ込むことができるガラスは、その厚みや種類の違いにより254通りもありますので、それぞれの周波数の特徴を把握し正しくガラスを使い分ければ、落としたい周波数の音量を落とすことができます。

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では一つ例を出してご説明します。下のグラフは3ミリガラス、6ミリガラス、そして3ミリガラスと3ミリガラスを組み合わせたペアガラスの防音特性を比較してみます。なおペアガラスの中空層は12ミリです。

重いものほど音をは防音性能は高いという原則に従えば、どの音域でも3ミリガラスの2倍の厚みを持っている6ミリガラスの方が静かになるはずですが、上のグラフの1,250Hzから3,150Hz手前の音域では3ミリガラスの方が防音効果は高くなります。このようにガラスには厚みによって苦手な周波数帯(音域)があります。

ペアガラスは静かなのだろうか

防音効果が高いとされるペアガラス。住宅で最も多い内外ともに3ミリガラスを使ったペアガラスを先ほどのグラフで確認してみます。
何と200Hzから630Hzの音域では窓ガラスとして使われている中でも最も薄い3ミリガラスよりも劣ります。驚くことに630Hz以下の音に関しては防音性能が最も低い窓ガラスがペアガラスなのです。この周波数が暮らしの騒音の元凶であることが多いのです。

ペアガラスの防音性能に関してはこちらで詳しくご説明をしています。>>

こんな防音対策もあります

このように一概に厚いガラスを使えば良いというわけではなく、適切なガラスを選択することが重要で、場合によっては高価な防音ガラスを使う必要がないこともあるのです。問題になる音の周波数帯を集中的に落とし、他の音と紛らせ目立たなくすることでも、気にならなくなることがあるということです。

その事例として住宅地の戸建のピアノの防音内窓の事例をご紹介します。窓から40センチ壁から40センチのところにマイクを置いて録画しました。子供の声や車の音に比べると漏れているピアノ量はとても小さいことがご確認できると思います。

効率的に防音するためには、騒音をいくつもの周波数に分解して周波数ごとに音のエネルギー量を調べ、人間の特徴、材料の特徴・防音の知識を踏まえて材料を選択することが重要です。