小さな音で目覚めてしまうとは

人の移動は年に2回あります。進学、進級、そして就職の季節。若さと勢いと希望に満ちた春。そして、秋も人の移動が多い時期です。新入社員は研修期間を終え、いよいよ社会人1年生として本格的に実践に入る季節でもあります。社会人になるとむしろ人事異動は秋なのではないでしょうか。人事異動の時期とは引っ越しの季節でもあり、9月に入るとご相談が騒音のご相談が増えます。そのほとんどが「眠れなくて困っている」というご相談です。

睡眠を司るのは、ホルモンです。睡眠と関係が深いホルモンは睡眠を誘発するホルモン「メラトニン」と起床を促すホルモン「コルチゾール」です。メラトニンは光の影響が大きく、明るいとホルモンの分泌が極端に減ります。また、メラトニンは睡眠の質とも深い関係があり、良質な睡眠とはこのメラトニンが多く分泌されていることを意味します。メラトニンには就職から3時間後に最も多く分泌され、成長ホルモン分泌を促します。この成長ホルモンが体に、ダメージを受けた体を「回復させろ」脳からの命令を伝達します。

コルチゾールは、起床の3時間前から分泌が始まり起床時にその分泌量がピークを迎えます。寝起きが悪いとはコルチゾールの分泌量が十分でないということです。人は6時間の睡眠が必要だとはよく聞きますが、メラトニンの3時間、コルチゾールの3時間を足した6時間。これと合致しますよね。睡眠6時間の根拠は人間のホルモン≒生理現象と一致します。

コルチゾール(覚醒のホルモン)は特に突発的なストレスがかかると一瞬にしてドバーッと分泌されます。睡眠時に小さな音でも反応して目覚めてしまうのはこのコルチゾールがドバーッと出るからです。コルチゾールは様々な影響を与えます。コルチゾールはグリコーゲンを分解させてブドウ糖に変える働きを促します。つまり血糖値が上がります。日常的に大きな騒音に被曝すると糖尿病に抱えるリスクが増えるとの研究発表とも合致します。